大学受験に合格するルートについて

受験勉強 余裕

現在、日本での大学進学率は50%を超えています。つまり、二人に一人は大学受験を経験する計算になります。

大学受験に合格するルートは色々ありますが、経験的に感じたことを述べてみます。

塾や家庭教師は必須?

いわゆる、一流大学や有名私学、難関の学部などに合格するには、塾に通わせたり、家庭教師をつけたりするような教育が必須でしょうか?

経験的には、個人差はあるでしょうが、必須には思えません。学校の授業とその予習・復習、プラス問題集や参考書のみの受験勉強であっても、いわゆる旧帝国大学に現役で合格することは可能でした。

 大学の同級生にきいたところ、同じような勉強法の人がかなりいました。むしろ、小学校に上がる前から家庭教師をつけるというような英才教育を受けたという話のほうが、ほとんどきいたことがありませんでした。

授業を最大限に生かす

中学・高校の同級生で、塾や予備校に通っていた人も多かったのですが、「親に強制されたので仕方なく」通っている人も少なからずいました。

また、塾や予備校に通うための時間や体力が奪われるため、授業中に寝ていたり、「どうせ後で塾で習うから」という理由であまり集中していない人も多かったように記憶しています。

授業も塾もずっと集中するのは、非常に難しいことです。一日に集中して勉強できる時間は限られているのですから、それを授業に充てれば、わざわざ大変な思いをして塾に通う必要はなくなります。

 もちろん、子供によっては、先生や同級生との相性などがあって、学校と異なる環境のほうが勉強しやすいというケースもあるかもしれません。

しかし、すべての子供が、「塾に通わせれば成績が上がる」わけではないことも考える必要があると思います。

 私が実践した方法は、英語や古文、漢文などは授業中にできる限り暗記し、授業の後で学校の帰りなどにその内容を頭の中で復唱したり、紙に書いたりする方法です。

そこで記憶があいまいだった個所はもう一度確認し、一回一回の授業の内容をなるべくすぐに暗記するようにしていました。理系の教科は練習問題の数をこなさなければいけないので、残りの時間で色々な問題集の問題を解いていました。

そのさい、「たまたま」正解した場合も、「なぜこの解法になるか」までをしっかり確認しました。

なぜなら、たまたまカンで正解した問題が試験に出たときに、今後は「たまたま」不正解になるかもしれないからです。どんな場合も確実に点を取りに行けるようにしました。

「勉強しなさい」は逆効果?

大学の同級生は、私も含め、親に「勉強しろ」と言われたことがないという人が多かったです。

逆に、夜遅くまで勉強していると、「もう寝たら?」と、勉強を止められることも多かったのです。

しかし世間では、子供の大学受験を成功させるため、「勉強しなさい」と口うるさく注意する親も多いかと思います。

 「勉強しなさい」とうるさく注意する方法は効果があるのでしょうか?心理学的には、むしろ逆効果であるという報告があります。

勉強に限らず、何かを他人から強制されると、逆にその行為をしなくなるという、「心理的リアクタンス」という現象があるのです。

大人も、逆の立場に立って、自分の意志や計画を無視して頭ごなしに何かを強制されれば、やる気が失われるのが容易に想像できるのではないでしょうか?

勉強に興味を持たせる

「勉強しなさい」と頭ごなしに注意しても、勉強に結び付く子供は少ないという調査結果が出ています。

では、どのようにすれば、子供は勉強に興味を持つのでしょうか?まず、「勉強しなければ将来困る」という意見があります。

それに対し、「三角関数など、知らなくても将来困らない」という意見もあるでしょう。どちらも一理あるようですが、「将来」を正確に考えれば、「三角関数を知らないと、将来三角関数が必要な職種につけなかったり、三角関数で解決できることが解決できない」のではないかと考えます。

学校での勉強をないがしろにすることで、自分の将来の選択肢や可能性を狭めてしまうのです。

また、学問の「どこが面白いのか」ということは、その分野を深く多角的に理解し、日常生活にどのように応用できるかを分かっていないと、説明できません。

 ある調査では、子供と将来のことを積極的に話している親や、どのように勉強すればよいのかを子供と一緒に親が向き合っている親の子供は、勉強時間が長く、自発的に学習に取り組む傾向があるそうです。

一例ですが、茨城県のつくば市(人口約22万人)では、博士の学位所持者が7千人、研究者が二万人在住し、特に市の中心部でその割合が高くなっています。

その中心部エリアでは、子供の学力が高く、全国でもトップクラスだそうです。

勉強に興味を持たせる

勉強に興味を持たせる

大学受験の前に、小学校や中学などの受験に熱心な親も多いことと思います。とくに、中高一貫の有名私学に通わせれば、後の大学受験もうまくいくと考えている親が多いのではないでしょうか?

しかし、これも必ずしもそうではなありません。

小学生六年生のときの同級生で、二人ほどが中学受験し、県内の有名私学に合格しました。その六年後、週刊誌に東大・京大等の全合格者の氏名や出身高校が掲載されました。(現在は、個人情報の関係か、全氏名は公表されていません。)そのときに、その二人のことを思い出して調べましたが、掲載されていませんでした。最初から受験しなかったのか、不合格だったのかは分かりませんが、中学受験に成功すれば大学受験にも必ず成功するとは限らないのです。

 大学の同級生では、有名私学の出身者は確かに多かったのですが、現役で合格したのではなく、浪人して合格した人もかなりいました。

数からいえば、有名私学から現役で合格した人より、無名の公立高校から現役で合格した人のほうが多かったように感じました。つまり、中学受験に成功しても大学受験に失敗する場合もあれば、中学受験をしなくても、合格する場合もあるのです。

中学受験後のこと

中学受験を考えている親は、とにかく目先の受験に合格することのみに集中し、その後のことを考えていないようにみえます。

中学受験を受けようとする子供は、平均より成績が良く、小学校ではトップクラスの場合もあるかもしれません。

しかし、有名私学に仮に合格できたとして、そこでトップクラスになれるのはほんの一部です。大部分の子供は、「平均以下」になってしまいます。そこでさらに奮起できる子供もいれば、心が折れて、あるいは中学受験で燃え尽きて、やる気を失う子供も多いとききます。

例えば、作家の中島らもも、難関の灘中学に150人中8位の成績で合格しましたが、自分の環境に幻滅してアンダーグラウンド文化にのめりこみ、「番外地」の成績(テストを受けなかったため、成績が出ない)で卒業し、大学受験に失敗し、浪人しています。

 メンタル面が強くない子供などは、むしろ地元の公立中学・高校に通い、そこで良い成績を維持するというルートのほうがある意味安心かもしれません。脳の発達の上からも、多様な経験を積むべき小学生時代に受験勉強一辺倒になると、正常な発達が阻害される可能性が指摘されています。

無理に中学受験を受けなくても、上で述べたように、無名の公立高校出身であっても、有名大学に合格することは可能なのです。

大学受験後のこと

大学受験に無事合格した場合も、その後が楽勝とも一概にいえません。一般に日本の大学は「単位が取りやすく、卒業しやすい」と言われていますが、それでも私の周囲のかなりの割合の学生が、単位が取れずに留年しました。

中には進路を再考し、他学部に転部したり、「仮面浪人」をして他の大学に入学し直す人もいます。

 大学受験に合格するルートと同様、合格後も様々なルートが存在し、どのルートが最適であるかは、人によって異なります。

「こうでなければ」という固定観念に縛られるのでなく、また大学受験が人生のゴールでもないので、柔軟に無理しすぎることなく考えてはいかがでしょうか。

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